NetBeans IDEでのビジュアル・デバッガの使用

このドキュメントでは、ビジュアル・デバッガを使用して、GUIアプリケーション内のビジュアル要素のためのコードを見つけたり、デバッグしたりしやすくする方法について説明します。ビジュアル・デバッガは、JavaおよびJavaFX GUIアプリケーションで使用できます。

このドキュメントでは、ビジュアル・デバッガを使用してAnagram Gameサンプル・プロジェクトを調査します。このドキュメントは、アプリケーションのGUIスナップショットを作成した後、そのスナップショットを操作してソース・コードを見つけたり、イベントにリスナーを追加したり、GUIコンポーネントのイベント・ログを表示したりする方法を示します。

目次

このページの内容は、NetBeans IDE 7.2、7.3、7.4および8.0に適用されます

このチュートリアルに従うには、次のソフトウェアとリソースが必要です。

ソフトウェアまたはリソース 必須バージョン
NetBeans IDE 7.2, 7.3, 7.4, 8.0
Java Development Kit (JDK) バージョン7または8

JUnitについての注意。IDEをインストールした際にJUnitライブラリがインストールされなかった場合、アプリケーションのデバッグ時に、不足するリソースを解決してJUnitをインストールするよう求めるメッセージが表示されます。

GUIスナップショットの作成

このチュートリアルでは、新規プロジェクト・ウィザードでサンプルとして使用できる単純なGUIを備えたJavaデスクトップ・アプリケーションであるAnagram Gameサンプル・アプリケーションを使用します。プロジェクトを作成した後に、デバッグ・セッションを開始し、アプリケーションのGUIスナップショットを作成します。

  1. メイン・メニューから「ファイル」>「新規プロジェクト」([Ctrl]-[Shift]-[N]、Macの場合は[⌘]-[Shift]-[N])を選択して、新規プロジェクト・ウィザードを開きます。
  2. 「サンプル」>「Java」カテゴリで「Anagram Game」を選択します。「次」をクリックします。
  3. プロジェクトの場所を指定します。「終了」をクリックします。

    「終了」をクリックすると、IDEがプロジェクトを作成し、そのプロジェクトが「プロジェクト」ウィンドウで開きます。

  4. ツールバーの「デバッグ」ボタン([Ctrl]-[F5]、Macの場合は[⌘]-[F5])をクリックしてデバッグ・セッションを開始します。

    または、「プロジェクト」ウィンドウでプロジェクト・ノードを右クリックし、「デバッグ」を選択します。

    セッションを開始すると、IDEによってAnagram Gameアプリケーションが起動され、「デバッグ」ウィンドウが表示されます。

    デバッガの実行の詳細は、NetBeans IDEによるアプリケーションの開発Javaアプリケーション・プロジェクトの実行およびデバッグを参照してください。

  5. メイン・メニューから「デバッグ」>「GUIスナップショットを作成」を選択します。

    「GUIスナップショットを作成」を選択すると、IDEによってGUIのスナップショットが作成され、そのスナップショットがメイン・ウィンドウに表示されます。

GUIスナップショットのスクリーンショット

ビジュアル・デバッガに関するこのガイドでは、「デバッグ」ウィンドウは使用しません。

ビジュアル・デバッガの操作

GUIスナップショットは、GUIコンポーネントのソース・コードを見つけるのに役立つ、ビジュアル・デバッグ用のツールです。GUIコンポーネントのソース・コードは見つけるのが困難な場合がありますが、このスナップショットによって、コード内を検索するのではなく、GUIに基づいてコードを見つけるための方法が提供されます。スナップショット内のコンポーネントを選択し、ポップアップ・メニューからタスクを呼び出すことにより、コンポーネントのソース・コードを表示したり、リスナーを表示したり、コンポーネントにブレークポイントを設定したりすることができます。

コンポーネントのソース・コードの検索

この課題は、GUIスナップショットを使用して、あるコンポーネントが宣言および定義されているソース・コード内の行に移動する方法を示します。GUIスナップショット内のコンポーネントを選択すると、ポップアップ・メニューを使用して、様々なコマンドを呼び出すことができます。

また、これらのコマンドは、コンポーネントを右クリックし、ポップアップ・メニューでコマンドを選択することによって「ナビゲータ」ウィンドウからも呼び出すことができます。

  1. GUIスナップショットで、「Guess」ボタンを選択します。

    スナップショット内のコンポーネントを選択すると、IDEによって、選択されたコンポーネントに関する詳細が「プロパティ」ウィンドウに表示されます。「プロパティ」ウィンドウが表示されない場合は、メイン・メニューから「ウィンドウ」>「プロパティ」を選択してウィンドウを開くことができます。

    GUIスナップショットのスクリーンショット

    また、IDEでは、コンポーネントの場所が「ナビゲータ」ウィンドウ内に階層形式で表示されます。

    GUIスナップショットのスクリーンショット
  2. スナップショット内の「Guess」ボタンを右クリックし、ポップアップ・メニューから「コンポーネント宣言へ移動」を選択します。

    「コンポーネント宣言へ移動」を選択すると、IDEによってソース・ファイルがエディタに表示され、guessButtonが宣言されているコード内の行にカーソルが移動されます。

    エディタ内のソース・コードのスクリーンショット
  3. スナップショット内の「Guess」ボタンをもう一度右クリックし、「コンポーネント・ソースへ移動」を選択します。

    「コンポーネント・ソースへ移動」を選択すると、IDEによってソース・ファイルがエディタに表示され、JButtonコンポーネントのソース・コード内の行にカーソルが移動されます。

    エディタ内のソース・コードのスクリーンショット

GUIスナップショットの「階層の追加へ移動」コマンドを使用して、コンポーネントがそのコンテナに追加されているソース・コード内の行を見つけることができます。「階層の追加へ移動」コマンドはデフォルトで無効になっています。「オプション」ウィンドウでコマンドを有効にできます。

  1. 「オプション」ウィンドウを開きます。
  2. 「オプション」ウィンドウの「Java」カテゴリで、「Javaデバッガ」タブをクリックします。

    注意:NetBeans IDE 7.1では、「オプション」ウィンドウの「Javaデバッガ」タブは「その他」カテゴリ内にあります。

  3. カテゴリ・リストの「ビジュアル・デバッグ」を選択し、「コンポーネント階層の変更箇所をトラック」を選択します。「OK」をクリックします。
  4. デバッグ・セッション(実行中の場合)を停止します。

    注意:「オプション」ウィンドウでコマンドを有効にした後、「階層の追加へ移動」コマンドを使用できるようにするには、デバッグ・セッションを再起動して、新規のGUIスナップショットを取る必要があります。

  5. 新規デバッグ・セッションを開始し、GUIスナップショットを作成します。
  6. GUIスナップショット内のコンポーネントを右クリックし、「階層の追加へ移動」を選択します。

    IDEによって、コンポーネントが追加されている行の部分のソース・コードがエディタに表示されます。

    エディタ内のソース・コードのスクリーンショット

コンポーネント・イベントの調査

この課題は、GUIスナップショットと「イベント」ウィンドウを使用してコンポーネント・イベントを調査することによって、コンポーネントのリスナーやそれらのコンポーネントによってトリガーされたイベントを見つけることができる方法を示します。

  1. スナップショット内の「Guess」ボタンを右クリックし、ポップアップ・メニューから「リスナーを表示」を選択します。

    「リスナーを表示」を選択すると、IDEによって「イベント」ウィンドウが表示されます。「カスタム・リスナー」ノードが展開されることが確認できます。

    エディタ内のソース・コードのスクリーンショット
  2. 「カスタム・リスナー」ノードの下にある「com.toy.anagrams.ui.Anagrams$3」を右クリックし、ポップアップ・メニューで「コンポーネント・ソースへ移動」を選択します。

    リスナーが定義されている行の部分のソース・コードがエディタに表示されます。

  3. スナップショット内の空のテキスト・フィールドを選択します。

    または、「ナビゲータ」ウィンドウで「guessedWord」テキスト・フィールドを選択できます。

    このテキスト・フィールドを選択すると、「イベント」ウィンドウ内の項目が自動的に変更され、選択されたコンポーネントのリスナーが表示されます。

  4. 「イベント」ウィンドウで、「イベント・ログ」ノードをダブルクリックして「リスナーを選択」ウィンドウを開きます。

    または、「イベント・ログ」ノードを右クリックし、ポップアップ・メニューから「ロギング・イベントを設定」を選択できます。

  5. ダイアログから「java.awt.event.KeyListener」リスナーを選択します。「OK」をクリックします。
    エディタ内のソース・コードのスクリーンショット

    このリスナーは現在、テキスト・フィールド内のキーボード・イベントを待機しています。

  6. Anagram Gameアプリケーションで、テキスト・フィールドに何文字か入力します。

    テキスト・フィールドに文字を入力すると、そのイベントがイベント・ログに記録されます。「イベント・ログ」ノードを展開すると、各キー・ストロークがログに記録されていることが確認できます。Anagram Gameアプリケーションのテキスト・フィールドに入力するたびに、新しいイベントが表示されます。個々のイベント(たとえば、keyPressed)を展開すると、ログ内のそのイベントのプロパティが表示されます。

    エディタ内のソース・コードのスクリーンショット

    イベントの「コール元」ノードを展開すると、そのイベントのスタック・トレースが表示されます。

このチュートリアルでは、IDEのビジュアル・デバッガの基本について紹介しました。ビジュアル・デバッガを使用すると、GUIコンポーネントのソース・コードの検索やイベントの記録を容易に行うことができます。これは、GUIアプリケーションをデバッグする際に特に便利です。



関連項目

NetBeans IDEでのJavaアプリケーションの開発およびテストの詳細は、次のリソースを参照してください。

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