C/C++プロジェクトのクイック・スタート・チュートリアル執筆: Ann Rice、管理: Susan Morgan このチュートリアルでは、NetBeans IDEのC/C++プロジェクトを作成および構成する基本的な手順を学ぶことができます。 目次 ![]() 要件このチュートリアルに従うには、次のソフトウェアとリソースが必要です。
必要なソフトウェアのダウンロードとインストールについては、NetBeans IDEのインストール手順およびC/C++/Fortran向けのNetBeans IDEの構成を参照してください。 サンプル・プロジェクト IDEに備わるサンプル・プロジェクトを再生するだけの場合は、「ファイル」>「新規プロジェクト」を選択し、「サンプル」カテゴリ、「C/C++」サブカテゴリの順に開きます。IDEには、知識を深めるのに役立つC/C++サンプル・プロジェクトがいくつか用意されています。 C/C++プロジェクトの作成NetBeans C/C++サポートでは、既存のソースを使用してC/C++プロジェクトを作成できるのみでなく、生成されたMakefileを使用してC/C++アプリケーションやライブラリ・プロジェクトを作成できます。 ローカル・ホスト(IDEを起動したシステム)またはUNIX®オペレーティング・システムを実行しているリモート・ホストで、プロジェクトをビルド、実行およびデバッグできます。プロジェクトのツール・コレクションの指定と、リモート・ホストの定義および使用については、C/C++プロジェクトの開発環境の定義を参照してください。 C/C++のアプリケーション、動的ライブラリまたは静的ライブラリ・プロジェクトを使用すると、アプリケーションのビルド、実行およびデバッグすべてがIDEによって制御されます。プロジェクトの設定は、プロジェクトの作成時に「プロジェクト・プロパティ」ダイアログ・ボックスで指定します。IDEは、プロジェクトの設定をすべて格納するMakefileを生成します。 C/C++アプリケーション・プロジェクトの作成
論理フォルダを持つプロジェクトが作成されます。論理フォルダはディレクトリではありません。ユーザーがファイルを編成する1つの手段であり、ファイルが物理的に格納されているディスク上の場所を反映しているわけではありません。論理フォルダに追加されたファイルは、自動的にプロジェクトの構成要素となり、プロジェクトのビルド時にコンパイルされます。 「重要なファイル」フォルダに追加されたファイルはプロジェクトの構成要素ではなく、プロジェクトのビルド時にコンパイルされません。それらのファイルは単なる参照用で、既存のMakefileを使用するプロジェクトには便利です。 プロジェクトの論理ビューと物理ビューの切替えプロジェクトには論理ビューと物理ビューの両方があります。プロジェクトの論理ビューと物理ビュー間で切り替えることができます。
プロジェクトへのファイルとフォルダの追加プロジェクトに論理フォルダを追加できます。
既存のフォルダにファイルとフォルダの両方を追加できます。論理フォルダは入れ子にできます。 プロジェクトへの新規ファイルの追加プロジェクトに新しいファイルを追加できます。
ディスク上の、ウィザードで指定したディレクトリにnewfile.cppファイルが作成されて、「ソース・ファイル」フォルダに追加されます。このフォルダには、ソース・ファイルのみでなく任意の種類のファイルを追加できます。 プロジェクトへのその他の新規ファイルの追加
ディスク上の、ウィザードで指定したディレクトリにnewfile.hファイルが作成されて、「ヘッダー・ファイル」フォルダに追加されます。 プロジェクトへの既存のファイルの追加2種類の方法でプロジェクトに既存のファイルを追加できます。
既存の項目の追加では、「新規」メニュー項目を使用しないでください。ファイルがすでに存在するかは、「名前と場所」パネルでわかります。 プロジェクト・プロパティの設定
プロジェクトを作成すると、「デバッグ」と「リリース」という2つの構成が作成されます。構成はプロジェクトに使用される設定のコレクションであり、構成を選択することで、多数の設定を一度で簡単に切り替えることができます。「デバッグ」構成は、デバッグ情報を含む、アプリケーションのバージョンをビルドします。「リリース」構成は、同じアプリケーションの最適化されたバージョンをビルドします。 「プロジェクト・プロパティ」ダイアログ・ボックスには、プロジェクトのビルドおよび構成情報が含まれています。「プロジェクト・プロパティ」ダイアログ・ボックスを開くには:
「プロジェクト・プロパティ」ダイアログ・ボックスの左側パネルでノードを選択し、右側のパネルでプロパティを変更することによって、ビルド・ツールのデフォルト、コンパイラ設定、その他の構成設定などを変更できます。ノードやプロパティ値を選択すると、設定可能なプロパティがわかります。「一般」プロパティを設定すると、その設定はプロジェクトのすべての構成に対して行われます。「ビルド」、「実行」または「デバッグ」プロパティを設定すると、その設定は現在選択されている構成に対して行われます。 構成の管理「プロジェクト・プロパティ」ウィンドウで変更されたプロパティは、現在の構成としてMakefileに保存されます。デフォルトの構成を編集したり、新しい構成を作成したりできます。新しい構成を作成するには:
これで、異なるオプションの組合せでアプリケーションをコンパイルする、新しい構成が作成されました。 ソース・ファイル・プロパティの設定
C/C++プロジェクトのプロジェクト・プロパティを設定すると、関連するプロパティがプロジェクト内のすべてのファイルに適用されます。個々のファイルにプロパティを設定することもできます。
プロジェクトのビルドと再ビルドプロジェクトをビルドするには:
プロジェクトを再ビルドするには:
「実行」メニューからアクションを選択、またはツールバー・ボタンを使用して、プロジェクトをビルド、消去または消去してビルドすることができます。プロジェクトは異なる構成のオブジェクト・ファイルおよび実行可能ファイルをそれぞれ独立して保持しているため、複数の構成のファイルが混ざる心配をする必要はありません。 ファイルの個別コンパイルソース・ファイルを個別にコンパイルするには:
プロジェクト・タイプが「既存のソースを使用するC/C++プロジェクト・ファイル」の場合、単一ファイルのコンパイルはサポートされません。 プロジェクトの実行プロジェクトの実行方法を確認するために、IDEのサンプル・プロジェクトArgumentsを使用します。Argumentsプログラムは、コマンド行引数を出力します。このプログラムを実行する前に、現在の構成の引数をいくつか設定します。その後プログラムを実行します。 Argumentsプロジェクトを作成するには、次のようにいくつかの引数を設定し、プロジェクトを実行します。
既存のソースを使用したC/C++プロジェクトの作成「既存のソースを使用するC/C++プロジェクト」を使用して作成する場合、IDEは、アプリケーションのコンパイルおよび実行手順について、既存のMakefileに依存します。 この課題では、オープン・ソースのLoki C++ライブラリのソースをダウンロードしてインストールします。Lokiでは、Pthreadsライブラリがビルドに必要ですが、Linux、SolarisおよびMac OS Xではデフォルトで使用できます。Windowsを使用している場合、Lokiソース・ファイルを使用してプロジェクトを作成するには、事前にPthreadsライブラリをダウンロードしておく必要があります。 既存のソースを使用したプロジェクトの作成
バイナリ・ファイルからのC/C++プロジェクトの作成既存のバイナリ・ファイルからのC/C++プロジェクトを作成できます。
プロジェクトのビルドと再ビルドプロジェクトをビルドするには:
プロジェクトを再ビルドするには:
次の手順ソース・コードを表示したり、変更したりするための、NetBeans IDEの高度なナビゲーションおよび編集機能の使用についてのチュートリアルは、C/C++ソース・ファイルの編集とナビゲートのチュートリアルを参照してください。 NetBeans IDEでのC/C++/Fortranを使用した開発に関する詳細な記事は、C/C++の学習を参照してください。 |
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