NetBeans IDEでのJDK 8サポートの概要執筆: Tomas Zezula、Alyona Stashkova
NetBeans IDEでは、ラムダ式、繰返し可能な注釈、コンパクト・プロファイルなどのJDK 8機能がサポートされています。これらの構造をコード内で使用すると、IDEはそれを認識してエラーを正しく強調表示して、構文を自動的に修正できるようにします。このように、NetBeans IDEは、ユーザーがJava SE 8リリース・コンテンツ初期ドラフト・レビュー仕様と互換性のあるコードを記述するのに役立ちます。 このチュートリアルでは、NetBeans IDEでのJDK 8の起動方法と、コンパクト・プロファイル、ラムダ式、繰返し注釈などのJava SE 8機能に対するIDEサポートの使用方法について学習します。 目次 ![]()
このチュートリアルを完了するには、次の表に示すソフトウェアとリソースが必要です。
NetBeans IDEでのJDK 8サポートの有効化JDK 8をシステムにダウンロードしてインストールした後、IDEに次のように登録する必要があります。
JDK 8を使用するためのプロジェクトの構成IDEでJDK 8を登録した後は、JDK 8をコンパイル、実行、およびデバッグに使用するようにプロジェクトを構成する必要があります。 NetBeans IDEに付属するアナグラム・ゲームで新規Java SEプロジェクトを作成する例によって開始します。
JDK 8を使用するようにプロジェクトを構成するには:
コンパクト・プロファイル・サポートの使用Java SE 8では、プラットフォーム全体を必要としないアプリケーションのデプロイおよび実行に使用できる、Java SEプラットフォーム仕様のサブセット・プロパティが導入されます。 これまでに定義されている3つのプロファイルの名前はcompact1、compact2およびcompact3です。各プロファイルはJava APIパッケージの特定のセットを指定し、そのプロファイルよりも小さいプロファイルのすべてのAPIが含まれます。つまり、compact1はcompact2のサブセットで、compact2はcompact3のサブセット、compact3はJRE全体のサブセットとなります。各プロファイルに含まれるパッケージの一覧を次の表に示します。
IDEでは必要に応じて、各プロファイルとJRE全体間を切り替えられます。 Java SEプロジェクトのプロジェクト・プロファイルを設定するには:
プロジェクトで使用されるクラスが指定されたプロファイルに属すかどうかを、IDEでどのように確認するか参照するには、「Compact1」をAnagramGameプロジェクトのプロファイルとして選択して、「OK」をクリックします。 戻ってAnagramGameプロジェクトのプロファイルを、Anagramsアプリケーションによってサポートされている「JRE全体」に設定できます。 ラムダ式サポートの使用ラムダ式は、匿名内部クラスの構造をよりコンパクトに表すことで、匿名内部クラスの重厚性に対応します。 ラムダ式の一般的な構文は、一連のパラメータ、矢印トークン、および関数本体(単一の式または文のブロック)で構成されます。 (int a, int b) -> a * a + b * b; NetBeans IDEでは、ラムダ前の式が検出され、その構造をラムダ式に変換することを提案するヒントがエディタで表示されます。 たとえば次のスクリーンショットに示すように、AnagramGameプロジェクトでは、Anagrams.javaファイルのラムダ前の構造があります。 マージンの電球をクリックすると、または[Alt]+[Enter]を押すと、IDEでは一連の使用可能なオプションとともに「ラムダを使用」ヒントが表示されます。 「ラムダを使用」ヒントが選択された場合、IDEでは匿名内部クラスがラムダ式に変換されます。 「検査の実行」オプションを選択した場合、IDEでは「検査」ダイアログ・ボックスが表示され、ここでは指定されたファイルで単一の「ラムダに変換」検査を実行できます。 注意: IDEでの検査操作の開始の詳細は、NetBeans IDEによるアプリケーションの開発のソース・コード分析およびリファクタリングでのヒントの使用を参照してください。 「検査」ボタンを押して検査を開始すると、IDEではファイル内のすべてのラムダ前の構造が識別され、「検査」ウィンドウに表示されます。 「検査と変換の実行」オプションを選択した場合、IDEでは「検査と変換」ダイアログ・ボックスが表示され、ここでは指定されたコードで単一の「ラムダに変換」検査(または選択した構成)を実行し、必要に応じてリファクタリングできます。 注意: IDEでの検査と変換操作の開始の詳細は、NetBeans IDEによるアプリケーションの開発のソース・コード分析およびリファクタリングでのヒントの使用を参照してください。 繰返し注釈サポートの使用Java SE 8の機能には、次のコード例に示すように、単一のプログラム要素に同じタイプの注釈を適用することを可能にする、繰返し注釈が含まれます。 @ProjectServiceProvider(service=Foo.class,"org-nebeans-modules-j2seproject") @ProjectServiceProvider(service=Foo.class,"org-nebeans-modules-j2eeproject") public class MyService extends Foo {} 繰返し注釈に対するNetBeans IDEサポートを使用すると、繰返し可能な注釈タイプ、および含まれる注釈タイプが宣言されていれば、同じ注釈を使用してコードを書込みできます。
関連項目JDK 8の詳細は、次のドキュメントを参照してください。
NetBeans IDEでのJavaアプリケーションの開発の詳細は、次を参照してください。
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