JavaScriptの編集NetBeans IDEでは、Javaおよびその他の言語ですでに提供されているサポートに基づいた、改良版のJavaScript編集機能を提供しています。このガイドで、それらの機能の概要を説明します。 チュートリアルに必要なソフトウェアこのチュートリアルを完了するには、次のソフトウェアとリソースが必要です。
基本的な機能この項では、IDEの基本的なJavaScript編集機能について説明します。 新しいファイルの作成新規ファイル・ウィザードを使用して、任意のプロジェクトに新しいJavaScriptファイルを作成できます。メイン・メニューから「ファイル」→「新規ファイル」を選択し、ウィザードのHTML/JavaScriptカテゴリで「JavaScriptファイル」を選択します。HTML/JavaScriptカテゴリがインストール環境で使用可能でない場合は、新規ファイル・ウィザードの「その他」カテゴリで「JavaScriptファイル」を選択できます。JavaScriptファイルを「プロジェクト」ウィンドウで表示可能にするには、public_htmlやsrcなどの、プロジェクト内の適切なサブフォルダにJavaScriptファイルを作成します。 JavaScriptファイルに使用されるデフォルトのテンプレートには、ライセンス情報のみが含まれます。テンプレートに内容を追加するには、メイン・メニューから「ツール」→「テンプレート」を選択し、「テンプレート・マネージャ」を開きます。HTML/JavaScriptカテゴリで「JavaScriptファイル」テンプレートを選択し、「エディタで開く」をクリックしてJavaScriptテンプレートを編集します。 構文およびセマンティクスのハイライト表示エディタには、メソッドと変数、およびリテラル・オブジェクトのグローバル変数とプロパティのコード・ハイライト表示があります。 ![]() コード折りたたみ括弧で囲まれたメソッド・コード、コメントおよびコード・ブロックは、折りたたみまたは展開できます。コードを折りたたむまたは展開するには、エディタの左マージンの横にある ![]() 説明とともにカスタムの折りたたみを作成し、デフォルトの状態を指定することもできます。 // <editor-fold desc="This is my custom fold"> Your code goes here... // </editor-fold> ナビゲーション「ナビゲータ」ウィンドウには、JavaScriptファイルの構造が表示され、コード内の要素を簡単にナビゲートできます。 ![]() 宣言へ移動[Ctrl]を押し、カーソルをコード行の上に移動して変数名をクリックすると、変数宣言に移動します。 バックグラウンド・パーサーパーサーはバックグラウンドで稼働し、潜在的な問題を解決するための詳細な警告とヒントを提供します。「オプション」ウィンドウの「ヒント」タブに表示されるJavaScriptヒントを構成できます。 ![]() 括弧の一致閉じ括弧が自動的に入力されます。'、"、[、(、または{を入力すると、対応する終了記号が挿入されます。終了記号を入力すると、挿入された記号が上書きされます。Backspaceキーで開始記号を除去すると、対応する終了記号が除去されます。 フォーマット「オプション」ウィンドウの「フォーマット」タブで、インデント、スペース、行折返しなどのJavaScriptファイルのオプションを指定できます。 ![]() JSONのサポートJSONファイルがJavaScriptとして処理されます。バックグラウンド・パーサーは、関数がないオブジェクト・リテラル式のみが許可されるなど、特殊なJSONモードで実行されます。 埋込みJavaScript編集機能は、PHP、JSPおよびHTMLファイルに埋め込まれたJavaScriptにも使用できます。 出現箇所のマークと名前の即時変更記号の上にキャレットを置くと、同じ変数またはコールが使用されている他の箇所が強調表示されます。また、関数のキーワードの上にキャレットを置くと、そのメソッドからの戻りがすべて強調表示されます(return、throw)。これは、キャレットをreturnの上に置いた場合も同じです。
ローカル変数でCtrl-RキーまたはCommand-Rキーを押すと、ファイル全体で記号の名前を同期的に変更できます。 コード補完と型分析JavaScriptコード補完では、IDEに組み込まれているJavaScriptコア・クラスを選択してコードに挿入できます。たとえば、次のコードを記述するとします。 x = "foo"; y = x; y. この場合、コード補完によってJavaScript文字列に使用可能なメソッドが表示されます。コード補完は、JavaScriptのすべてのリテラル型に使用できます。型分析とコード補完の機能では、プロトタイプ・スタイル・クラス(通常の関数のみ)とこれらを構築するための新しい演算子も認識されます。 NetBeans IDEでは、関数パラメータと戻り値の型(@type、@param)について型パラメータが参照されます。これらの型はコード補完時に、リスト内、ドキュメント内、およびパラメータ・ヒント内に表示されます。戻り値の型は、コード補完ダイアログで関数名の後にコロンで区切って表示されます。 ![]() @deprecatedでメソッドをマークした場合、「ナビゲータ」ウィンドウに取消し線が表示されます。付属する非推奨の記述は、コード補完ドキュメントの別のセクションに背景を強調表示して表示されます。 NetBeans IDEで多数の関数の戻り値の型を判別することもできます。この機能はJSQueryのサポートに不可欠です。たとえば、TrueまたはFalseを返すメソッドにはブール型の戻り値があり、リテラルの数値を返すメソッドには数値型の戻り値があります。IDEは型の推測と、コメントによって宣言される型の明示的なトラックの両方を行います。最も重要な意味は、IDEがコールによって型に従うということです。次のようなコードがあるとします。 "foo".big().charCodeAt(50).toExponential(fractionDigits); NetBeansは、最初にfooが文字列であることを認識し、Stringクラスでbig()メソッドを確認します。この文字列のcharCodeAt(50)関数は数値型であるため、ここにコード補完を適用すると、数値で利用可能なメソッドのみが表示されます。 注意: 戻り値の型を検索する際、索引も検索します。これには時間がかかる可能性があるため、型分析の間、IDEは時間を見て、1秒か2秒経過した後、型の計算を中断します。これは関数が巨大な場合、コンピュータが遅い場合、または高速なコンピュータでも作業負荷が重い場合に発生します。 ドキュメントコード補完では、JavaScriptのコアAPIとDOM APIの両方のAPIドキュメントが表示されます。独自の関数のドキュメントを表示することもできます。Ctrlキーを押しながらコールをポイントしてドキュメントを表示することもできます(ツールチップとして)。 ![]() jQueryのコード補完ドキュメントもエディタで使用できます。 ![]() 型を開くCtrl-OキーまたはCommand-Oキーを押してファイル間で任意の関数にジャンプできます。
JSDocのサポートIDEは、バージョン2のJSDoc、ScriptDocおよびExtDocをサポートするようになりました。メソッドに注釈@privateを付けると、そのメソッドにはナビゲータでロック・アイコンが表示されます。関数に@constructorの注釈を付けると、コンストラクタとして表示されます(また、コード補完で"new"キーワードの後に含められます)。 関連項目NetBeans IDEでのJavaScriptエディタの操作の詳細は、次のリソースを参照してください。
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