NetBeans IDE 6.5 のインストール
最終更新日:
August 9, 2012
ここでは、NetBeans IDE 6.5 をシステムにインストールする方法を示します。IDE でサポートされているオペレーティングシステムとハードウェア構成については、NetBeans IDE 6.5 リリースノートを参照してください。NetBeans IDE 6.5 の新機能については、NetBeans IDE 6.5 情報を参照してください。
目次
必要なソフトウェア
IDE をインストールするには、Java SE Development Kit (JDK) 5 Update 16 (version 1.5.0_16) 以降 (JDK 6 Update 7 を含む) がシステムにインストールされている必要があります。JDK 5 Update 16 以降がインストールされていない場合、インストールを続行できません。必要な JDK のバージョンの詳細については、NetBeans IDE 6.5 リリースノートの「必要なソフトウェア」の節を参照してください。
「PHP」、「Ruby」、および「C++」の各ダウンロードオプションの場合、JDK の代わりに JRE をインストールできます。ただし、Java 機能を使用する予定の場合は JDK が必要です。
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インストーラのダウンロードオプション
NetBeans IDE 6.5 のダウンロードページでは、それぞれに基本の IDE と追加のツールが含まれる複数のインストーラのうちの 1 つをダウンロードできます。
次のインストーラがあります。
- Java。Java SE、Java EE、および Java ME アプリケーションの開発用ツールが含まれます。このダウンロードオプションには、GlassFish V2 UR2 アプリケーションサーバー、GlassFish v3 Prelude アプリケーションサーバー、および Apache Tomcat ソフトウェアも含まれます。
- Java SE。Java SE 開発用の標準機能がすべて含まれます。NetBeans プラグイン開発のサポートも含まれます。
- Ruby。Ruby 開発用ツールが含まれます。Rails と JRuby をサポートします。GlassFish v3 Prelude アプリケーションサーバーも含まれます。
- PHP。PHP 開発用のツールが含まれます。PHP ダウンロードオプションは、アーリーアクセス版で使用できます。
- C/C++. C/C++ 言語での開発をサポートします。
- すべて. これは NetBeans IDE 6.5 の完全なダウンロードオプションです。IDE で使用できるすべてのランタイムとパックが含まれます。サービス指向アーキテクチャーの開発用ツールが含まれます。
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インストールのカスタマイズ
ダウンロードオプション「Java」または「すべて」をダウンロードした場合、インストールするツールとランタイムを厳密に選択できます。開始ページで「カスタマイズ」をクリックし、使用する機能を選択します。詳細は、ソフトウェアのインストールを参照してください。
NetBeans IDE の構成に機能を追加する場合は、NetBeans プラグインマネージャーを使用します。たとえば、Ruby Pack をダウンロードしてインストールし、そのあと C/C++ 機能を試すことにしたとします。この場合は、IDE で NetBeans プラグインマネージャーを表示 (「ツール」>「プラグイン」を選択) し、既存のインストールに C/C++ Pack を追加します。
NetBeans IDE の一部の機能のインストールと設定については、いくつかの重要な点があります。
- Apache Tomcat 6.0.18 は、ダウンロードオプション「Java」と「すべて」に含まれていますが、このどちらのオプションでもデフォルトではインストールされません。Apache Tomcat を「Java」または「すべて」ダウンロードからインストールする場合は、インストーラを起動し、「インストールをカスタマイズ」ダイアログで「Apache Tomcat 6.0.18」を選択します。
- C/C++ で開発を行うには (「C/C++」または「すべて」をダウンロードした場合)、コンパイラとツールを追加インストールする必要があります。詳細は、C/C++ サポートのインストールと設定を参照してください。
- Sun Java System Access Manager を使用するには、IDE の「すべて」ダウンロードオプションに加えて、Java Application Platform SDK Update 5 以降を http://java.sun.com/javaee/downloads/index.jsp
- CDC デバイス用の Java ME アプリケーションを開発するには、Sun Java Toolkit 1.0 for CDC をダウンロードしてインストールする必要があります。インストール後に、IDE で CDC プラットフォームを登録する必要があります。
- Mac OS X では、「Java」、「Ruby」、「すべて」の各ダウンロードオプションで NetBeans IDE のインストールをカスタマイズできます。「JavaSE」、「PHP」、および「C/C++」の各ダウンロードオプションでは IDE のインストールをカスタマイズできません。
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ダウンロードの開始
- NetBeans IDE 6.5 のダウンロードページへ移動します。
- ページの右上の領域で、ドロップダウンリストからプラットフォームを選択します。
- インストールするダウンロードオプションの「Download」ボタンをクリックします。
- インストーラファイルをシステムに保存します。
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ソフトウェアのインストール
この節の手順に従って、IDE をシステムにインストールします。このインストール手順は、サポートされているすべてのプラットフォームを対象とします。サポートされているプラットフォームの一覧は、NetBeans IDE 6.5 リリースノートを参照してください。
ソフトウェアをインストールする
- ダウンロードが完了したら、インストーラを実行します。
- Windows では、インストーラの実行可能ファイルは拡張子が .exe です。インストーラファイルをダブルクリックして実行します。
- Solaris と Linux の各プラットフォームでは、インストーラファイルの拡張子が .sh です。これらのプラットフォームでは、次のコマンドを使用してインストーラファイルを実行可能にする必要があります。
chmod +x ./<インストーラファイル名>
- インストールするツールとランタイムを選択するには、インストールウィザードの開始ページで次の手順を実行します。
- 「カスタマイズ」をクリックします。
- 「インストールをカスタマイズ」ダイアログで選択を行います。
- 「閉じる」をクリックします。
- インストールウィザードの開始ページで「次へ」をクリックします。
- ライセンス契約のページでライセンス契約を確認し、同意のチェックボックスを選択して、「次へ」をクリックします。
- NetBeans IDE インストールのページで次の操作を行います。
- NetBeans IDE のデフォルトのインストールディレクトリを使用するか、別のディレクトリを指定します。
注: インストールディレクトリは空である必要があります。また、インストーラの実行に使用しているユーザープロファイルに、このディレクトリの読み取り/書き込み権が必要です。
- NetBeans IDE で使用するデフォルトの JDK を受け入れるか、ドロップダウンリストから別の JDK を選択します。
インストールウィザードで、NetBeans IDE との互換性がある JDK が見つからなかった場合は、JDK がデフォルトの場所にインストールされていません。この場合、インストールされている JDK へのパスを指定するか、現在のインストールを取り消し、必要な JDK のバージョンをインストールしてから、インストールを再実行します。
- 「次へ」をクリックします。
- GlassFish V2 UR2 アプリケーションサーバーのインストールのページが開いた場合は、次の操作を行います。
- サーバーのデフォルトのインストールディレクトリを受け入れるか、別のインストールディレクトリを指定します。
注: 指定するインストールディレクトリは空である必要があります。また、インストーラの実行に使用しているユーザープロファイルに、このディレクトリの読み取り/書き込み権が必要です。
- 互換性がある JDK の一覧から、アプリケーションサーバーで使用する JDK を選択するか、「参照」ボタンをクリックして別の JDK を指定します。
- サーバーのデフォルトドメインのユーザー名およびパスワードを変更するか、デフォルトを受け入れて、「次へ」をクリックします。
デフォルトのユーザー名およびバスワードは、それぞれ admin と adminadmin です。
- サーバーのデフォルトポートの値 (HTTP、HTTPS、管理) を確認し、必要に応じて変更します。
- 「次へ」をクリックします。
- GlassFish v3 Prelude のインストールのページが開いた場合は、デフォルトのインストールディレクトリを使用するか、別のインストール先を指定します。
- Apache Tomcat のインストールのページが開いた場合は、デフォルトのインストールディレクトリを使用するか、別のインストール先を指定します。
- 「概要」ページで、インストールするコンポーネント一覧が正しいこと、また、インストールに十分な容量がシステムにあることを確認します。
- 「インストール」をクリックしてインストールを開始します。
- インストールが完了したら、次のことを行います。
- GlassFish アプリケーションサーバーがインストールされている場合、それを登録するにはインストーラが完了したあと「Sun Java System Application Server、NetBeans IDE を登録」のチェックボックスを選択します。
- GlassFish アプリケーションサーバーがまだインストールされていない場合は、インストーラが完了したあと「NetBeans IDE を登録」を選択して NetBeans IDE を登録します。
- 「完了」をクリックしてウィザードを終了します。
- 前の手順で「登録...」チェックボックスを選択した場合、登録ページがブラウザで開きます。「登録」をクリックします。
- Sun のオンラインアカウントを入力するか、リンクからアクセス可能な www.sun.com ページでアカウントを作成します。
注: ソフトウェアを正常にインストールできなかった場合は、トラブルシューティングの節の、インストール処理に影響する可能性のある未解決の問題点の説明と回避策を参照してください。
注: GlassFish アプリケーションサーバーをインストールの直後に登録しなかった場合は、NetBeans IDE の実行時に登録するか、または GlassFish アプリケーションサーバーの管理コンソールを開くと登録できます。
注: NetBeans IDE 6.5 をインストールの直後に登録しなかった場合は、NetBeans IDE を実行するときに登録できます。
ソフトウェアをインストールする
- ダウンロードが完了したら、インストーラを実行します。インストーラファイルは拡張子が .dmg です。
- 表示されるパネルで、パッケージのアイコンをクリックします。パッケージは拡張子が .mpkg です。インストールウィザードが起動します。
- インストールウィザードの開始ページで「継続」をクリックします。
- ライセンス契約を確認し、「継続」をクリックします。ポップアップウィンドウで「同意する」をクリックしてライセンスに同意します。
- 「保存先を選択」ページでドライブを選択し、「継続」をクリックします。
- 「すべて」、「Java」、または「Ruby」のバンドルをダウンロードした場合、インストールをカスタマイズできます。インストールウィザードの最後のパネルで、パネルの左下にある「カスタマイズ」ボタンを押します。製品のツリーが表示されます。
- インストールする製品を選択します。
- システム管理者の名前とパスワードを入力し、「了解」をクリックしてインストールを開始します。
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必要な場合は、次の手順で NetBeans IDE、GlassFish V2 UR2 アプリケーションサーバー、GlassFish v3 Prelude アプリケーションサーバー、および Apache Tomcat をアンインストールできます。
IDE をアンインストールする
- IDE を終了します。
- コントロールパネルから、「プログラムの追加と削除」を選択して、「NetBeans IDE 6.5」を選択し、「削除」をクリックします。
GlassFish V2 UR2 アプリケーションサーバーをアンインストールする
- IDE を終了します。
- コントロールパネルから、「プログラムの追加と削除」を選択して、「GlassFish V2 UR2」を選択し、「削除」をクリックします。
GlassFish v3 Prelude アプリケーションサーバーをアンインストールする
- IDE を終了します。
- コントロールパネルから、「プログラムの追加と削除」を選択して、「GlassFish V2 UR2」を選択し、「削除」をクリックします。
Apache Tomcat をアンインストールする
- IDE を終了します。
- コントロールパネルから、「プログラムの追加と削除」を選択して、「Apache Tomcat 6.0.16」を選択し、「削除」をクリックします。
必要な場合は、次の手順で NetBeans IDE、GlassFish V2 UR2 アプリケーションサーバー、GlassFish v3 Prelude アプリケーションサーバー、および Apache Tomcat をアンインストールできます。
IDE をアンインストールする
- IDE を終了します。
- IDE のインストールディレクトリで uninstall.sh ファイルを実行します。
- IDE と一緒に GlassFish/Tomcat をアンインストールするには、「概要」ページで正しいバージョンが表示されているかを確認して、適切なチェックボックスを選択してください。
- 「概要」ページで「アンインストール」をクリックします。
- アンインストールが完了したら、「完了」をクリックします。
GlassFish V2 UR2 または V3 Prelude アプリケーションサーバーをアンインストールする
- IDE を終了します。
- アプリケーションサーバーのインストールディレクトリを探します。
注: デフォルトのインストールの場所は、インストールの種類とプラットフォームによって異なります。次の表に、アプリケーションサーバーのデフォルトのインストールディレクトリを示します。
Solaris OS
|
root |
/opt/glassfish-v2ur2 |
/opt/glassfish-v3-prelude |
Solaris OS、 Linux |
user |
~/glassfish-v2ur2 |
~/glassfish-v3-prelude |
Linux |
root |
/usr/local/glassfish-v2ur2 |
/usr/local/glassfish-v3-prelude |
- アプリケーションサーバーのインストールディレクトリで、uninstall.sh ファイルを実行します。
- 「概要」ページで「アンインストール」をクリックします。
- アンインストールが完了したら、「完了」をクリックします。
注: GlassFish アプリケーションサーバーは SOA 機能に必要です。このアプリケーションサーバーをアンインストールすると、SOA 機能が NetBeans IDE から自動的に削除されます。
Apache Tomcat をアンインストールする
- IDE を終了します。
- Apache Tomcat のインストールディレクトリを探し、uninstall.sh ファイルを実行します。
- 「概要」ページで「アンインストール」をクリックします。
- アンインストールが完了したら、「完了」をクリックします。
IDE とアプリケーションサーバーをアンインストールする
- ソフトウェアを停止します。
- プログラムのフォルダまたはファイルをごみ箱までドラッグします。
IDE とアプリケーションサーバーのデフォルトの場所は /Applications/NetBeans/ です。
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旧バージョンのアップグレードと旧バージョンとの併用
NetBeans IDE 5.5、5.5.1、6.0、または 6.1 は、NetBeans IDE 6.5 と同じシステム上で共存できます。NetBeans IDE 6.5 をインストールまたは実行するために、5.5、5.5.1、6.0、または 6.1 の各バージョンをアンインストールする必要はありません。
NetBeans IDE 5.5、5.5.1、6.0、または 6.1 がある場合は、NetBeans IDE 6.5 をはじめて実行するときに、既存のユーザーディレクトリのユーザー設定をインポートするかどうかを選択できます。
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トラブルシューティング
インストーラの作業用ディレクトリについて
インストーラでは、インストールセッションに関するデータがインストーラの作業用ディレクトリに保存されます。データの例として、システムにインストールされているコンポーネントの一覧、インストールのログメッセージ、レジストリデータなどがあります。
インストーラの作業用ディレクトリのデフォルトの場所は Windows では %USERPROFILE%\.nbi、その他のプラットフォームでは ~/.nbi です。log サブディレクトリにインストールのログファイルがあります。
インストールが完了しなかった場合のクリーンアップ
インストールが完了しなかったか、インストールに失敗した場合、システムでそのインストールをクリーンアップする必要がある場合があります。
Microsoft Windows、Solaris OS、および Linux の場合:
- インストーラの作業用ディレクトリを削除します。
- IDE と GlassFish アプリケーションサーバーのインストールディレクトリを削除します。
- Windows プラットフォームでは、次のレジストリキーから、レジストリエントリ nbi* をすべて削除します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall
HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall
Mac OS X の場合:
- プログラムのフォルダまたはファイルをごみ箱までドラッグします。
インストール前の一部ソフトウェアの無効化
インストールを開始する前にファイアウォール、ウィルス対策、および監視アプリケーションを無効にすることをお勧めします。これらのアプリケーションのいくつかを起動していると、インストールプロセスで IDE のコンポーネントの設定が正しく行われない場合があります。
たとえば、Logitech Process Monitor アプリケーション (LVPrcSrv.exe) をシステムで実行している場合は、インストール前に停止してください。
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その他の情報入手先
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