NetBeans IDE 5.5 リリースノート
NetBeans IDE 5.5 にようこそ。NetBeans IDE は、Java プログラミング言語で作成された、規格に準拠したモジュール方式統合開発環境です。NetBeans プロジェクトは、次のもので構成されています。
NetBeans アドオンパックのリリース情報については、次の文書を参照してください。
目次
注:NetBeans IDE 5.5 のインストールについては、NetBeans IDE 5.5 のインストールを参照してください。
サポートされているテクノロジ
NetBeans IDE 5.5 でサポートされているテクノロジ
- エンタープライズ JavaBeans (EJB) 3.0
- JAX-WS 2.0
- Java Persistence (JSR-220)
- JavaServer Faces 1.2 (JSR-127)
- Java Servlet 2.5
- JavaServer Pages (JSP) 2.1
- Struts 1.2.9
- Java API for XML-based Remote Procedure Calls (JAX-RPC) 1.6
- Java API for XML Registries (JAXR) 1.0
- Java API for XML Processing (JAXP) 1.2
- JavaServer Pages 標準タグライブラリ 1.1
注: JBoss、WebLogic、または Struts の上記以外のバージョンを使用すると、IDE が予想外の動作をする可能性があります。これらは外部インタフェースであり、プロジェクトチームの管理対象外であるためです。
NetBeans IDE 5.5 をテスト済みのアプリケーションサーバー
- Sun Java System Application Server PE 9.0 Update Release 1
- Sun Java System Application Server PE 8.2
- Tomcat 5.5.17
- JBoss 4.0.4
- WebLogic 9.1
NetBeans IDE 5.5 と GlassFish アプリケーションサーバーを使用する場合は、GlassFish V1 UR1 の最終ビルド (ビルド 14) を使用することをお勧めします。
ページの先頭へ
システム要件
サポートされるオペレーティングシステム
NetBeans IDE は、Java VM をサポートしているオペレーティングシステムで動作します。以下は、NetBeans IDE のテスト済みのプラットフォーム一覧です。
- Microsoft Windows XP Professional SP2
- Solaris オペレーティングシステム (SPARC および x64 プラットフォーム版) バージョン 10
- Mac OS X 10.4.5 PPC
- Red Hat Fedora Core 3 (zh_CN ロケールおよびその他一部のアジア言語で実行されている場合を除く)
NetBeans IDE は、以下のプラットフォームで動作することも判明しています。
- Java Desktop System 2
- Microsoft Windows 2000 Professional SP4
- Mac OS X 10.4.5 Intel
- ほかのさまざまな Linux ディストリビューション (Red Hat Enterprise Linux など)
- Open VMS 7.2-1 以降
最小ハードウェア構成
注:IDE の最小画面解像度は 1024x768 ピクセルです。
- Microsoft Windows オペレーティングシステム
- プロセッサ: 500 MHz Intel Pentium III または同等のプロセッサ
- メモリー: 512M バイト
- 空きディスク容量: 850M バイト
- Linux オペレーティングシステム
- プロセッサ: 500 MHz Intel Pentium III または同等のプロセッサ
- メモリー: 512M バイト
- 空きディスク容量: 450M バイト
- Solaris OS (SPARC)
- プロセッサ: UltraSPARC II 450 MHz
- メモリー: 512M バイト
- 空きディスク容量: 450M バイト
- Solaris OS (x86/x64 プラットフォーム版)
- プロセッサ: AMD Opteron 100 Series 1.8 GHz
- メモリー: 512M バイト
- 空きディスク容量: 450M バイト
- Macintosh OS X オペレーティングシステム:
- プロセッサ: PowerPC G4
- メモリー: 512M バイト
- 空きディスク容量: 450M バイト
推奨ハードウェア構成
- Microsoft Windows オペレーティングシステム
- プロセッサ: 1.4 GHz Intel Pentium III または同等のプロセッサ
- メモリー: 1G バイト
- 空きディスク容量: 1G バイト
- Linux オペレーティングシステム
- プロセッサ: 1.4 GHz Intel Pentium III または同等のプロセッサ
- メモリー: 1G バイト
- 空きディスク容量: 850M バイト
- Solaris OS (SPARC)
- プロセッサ: UltraSPARC IIIi 1 GHz
- メモリー: 1G バイト
- 空きディスク容量: 850M バイト
- Solaris OS (x86/x64 プラットフォーム版)
- プロセッサ: AMD Opteron 100 Series 1.8 GHz
- メモリー: 1G バイト
- 空きディスク容量: 850M バイト
- Macintosh OS X オペレーティングシステム:
- プロセッサ: PowerPC G5
- メモリー: 1G バイト
- 空きディスク容量: 850M バイト
必要なソフトウェア
NetBeans IDE は、Java Runtime Environment と、Java 言語で作成されたアプリケーションをコンパイル、デバッグ、および実行するための開発者向けツールで構成されている J2SE JDK 5.0 (Java SE Development Kit) で動作します。
次に示すサイトのいずれかから、使用プラットフォームに合った JDK をダウンロードできます。
ページの先頭へ
互換性
初めて IDE を実行すると、NetBeans IDE 5.0 で使用していた設定の一部をインポートすることができます。以前のリリースからの設定をインポートしないことを選択すると、デフォルトの設定で IDE が開きます。
注:IDE は、ユーザーディレクトリがデフォルトの場所にある以前のインストール場所のみ認識します。--userdir
スイッチを使用してユーザーディレクトリが指定されたインストール場所は認識しません。インストーラが認識しない IDE から設定をインポートする場合は、インストーラではなくアーカイブ版の IDE をダウンロードしてください。
以前にインストールした IDE から NetBeans IDE 5.5 に設定をインポートすることはできますが、NetBeans IDE 5.5 の設定を以前のリリースの IDE にインポートすることはできません。
注: NetBeans IDE 4.1 以前で作成されたプロジェクトのプロジェクトプロパティーを NetBeans IDE 5.5 で編集した場合、そのプロジェクトは NetBeans IDE の以前のバージョンで機能しなくなります。
ページの先頭へ
既知の問題点
注: NetBeans IDE と Sun Java System Application Sever のバンドル製品の場合、デフォルトでは、パスワード adminadmin でユーザー admin が作成されます。Web コンソールを使用してログインする場合は、この設定を使用してください。
ここでは、今回のリリースでの未解決問題を説明します。
- 問題 #26965: IDE インストーラがクラッシュする。
説明: JDK のインストールで、互換性のないバージョンの sax.jar があると、次のメッセージが表示されて IDE インストーラがクラッシュする。「The wizard cannot continue because of the following error:could not load wizard specified in /wizard.inf (104)」
回避策: IDE のインストール中、一時的に JDK ディレクトリから jre/lib/endorsed/sax.jar を削除してください。
- 問題 #64771: Linux で SELinux (セキュリティー拡張された) オプションを有効にすると、起動に失敗する。
説明: SELinux (セキュリティー拡張された) Linux オプションを有効にして NetBeans を起動すると、起動に失敗する (Linux のみ)。
回避策: この問題が発生した場合は、コマンド行から #setenforce 0 と入力して、SELinux を一時的に無効にします。これには root 権限が必要です。次に、selinux=0 をカーネルコマンド行に追加し、起動時に SELinux を無効にします。
- 問題 #64840: IPv6 が有効になっている Linux でネットワーク通信が切断される。
説明: IPv6 が有効にされている Linux でネットワーク通信が切断されている場合、IDE はバンドルサーバーに接続できず、オートアップデートなどができない。
回避策: この問題が発生した場合、-J-Djava.net.preferIPv4Stack=true'
スイッチを使用して、IDE を実行します。または、IPv6 (/etc/modules.conf または /etc/modprobe.conf にある) を無効にします。
詳細は、問題 #5087907 を参照してください。
- 問題 #75967: サイズの大きい WSDL ファイルを操作すると、メモリー不足エラーが発生する。
説明 WSDL から Web サービスクライアントまたは Web サービスを作成しているとき、IDE で OutOfMemoryError が発生し、IDE を一時的に使用できなくなることがある。
回避策: この問題が発生した場合は、$NB_HOME/etc/netbeans.conf の -J-Xmx128m 起動パラメータを -J-Xmx256m に変更します。.
- 問題 #71959: プロジェクト外部のソースでコード補完が失敗する。
説明: プロジェクトに含まれていない Java ソースファイルを開き、標準 Java クラスのコード補完を呼び出そうとすると、コード補完ボックスに何も表示されない。
回避策: 編集するソースのプロジェクトを IDE 内に作成します。
- アジア言語の一部で文字が正しく表示されない。
説明: Red Hat Fedora Core 3 の zh_CN ロケールおよびその他のアジア言語の一部のロケールで IDE を実行している場合、描画の問題が原因で文字が読めない場合があります。これは、Fedora Core ディストリビューションでの JDK のフォントサポートに問題があるためです。したがって、Fedora Core で実行されるほかの Java アプリケーションにも当てはまる可能性があります。
回避策: Red Hat Fedora Core 3 の描画の問題のための安全な回避策はありません。したがって、これらのロケールでは、Linux の別のディストリビューションか、別のオペレーティングシステムを使用するのが最良の策です。この問題は、Red Hat Enterprise Linux 3 では起こらないことが確認されています。
- 問題 #75562: NetBeans IDE 5.0 からキーマップをインポートできない。
説明: IDE で、ユーザーが作成したすべてのキーマッププロファイルまたは標準のキーマッププロファイルへの変更が正しくインポートされない。
回避策: なし。
- 問題 #77129: Macintosh プラットフォームで Alt キーボードバインドが機能しない。
説明: Macintosh で、Alt キーを使用するキーボードの組み合わせが機能しない。
回避策: メニュー項目を使用してコマンドを呼び出します。
- 問題 #85361: NetBeans 5.5 インストーラが Windows Vista で起動しない。
説明: Windows Vista を使用しているシステムで、NetBeans 5.5 インストーラを起動できず、"silent" または "console" フラグを指定して実行する必要があることを示すメッセージが表示される。
回避策: この問題を解決するには、JDK 6.0 ビルド 96 以降でインストーラを実行します。
この方法で問題を解決できない場合は、互換モードを手動で無効にします。互換性モードを無効にするには、.exe インストーラファイルを右クリックし、ポップアップメニューから「プロパティ」を選択します。次に、「ファイルのプロパティー」ダイアログの「互換性」タブで「互換モード」を選択解除します。互換モードが自動的に有効になっている場合は、現在のユーザーとすべてのユーザーの両方について無効にする必要があります。互換モードをすべてのユーザーについて無効にするには、「すべてのユーザーの設定を表示」ボタンをクリックし、「すべてのユーザーの互換性」ダイアログの「互換モード」チェックボックスを選択解除します。
- 問題 #86858: MacOS で JDK 1.6 を使用すると、再描画の問題が発生する。
説明: タブをドラッグすると、黒い四角形の領域が表示される。タブをドロップしたあとも、開始画面の再描画の問題が発生する。
回避策: -J-Dapple.awt.graphics.UseQuartz=true を設定するか、IDE の実行に Java 1.5 を使用します。
- 問題 #87247: クラスをコピーするときに、必要なインポート文が追加されない。
説明: パッケージ間でクラスをコピー&ペーストするときに、必要なインポート文が追加されない。
回避策: この問題が発生した場合は、クラスに対して「インポートを修正」アクションを呼び出します。
- 問題 #6986: Bean プロパティーの名前を変更するときに、コードが正しく更新されない。
説明 読み取りおよび書き込みメソッドを使用して Bean プロパティーの名前を変更するときに、ソースコードが正しく更新されない。
回避策: Bean の完全なメタモデルが存在することを確認し、設定/取得のパターンを検索および変更します。メソッドのコードを編集済みの場合、この回避策は効果がありません。
ページの先頭へ
マニュアル
NetBeans IDE 5.5 内蔵のヘルプシステムの更新は、完全に完了していないため、J2EE 開発機能は、一部カバーされていません。J2EE 開発機能については、次のマニュアルも参照してください。
学習:
NetBeans IDE 5.5 関係のマニュアルの全一覧
ページの先頭へ
その他の情報入手先
NetBeans プロジェクトの Web サイトで、ニュースや記事、追加モジュール、その他有用な情報を提供しています。NetBeans はオープンソースプロジェクトであるため、この Web サイトでは、ソースコードやバグデータベース、独自の NetBeans モジュールの作成に関する情報などのさまざまな情報も提供しています。
詳細は、https://netbeans.org/ を参照してください。
https://netbeans.org/community/lists/ で NetBeans プロジェクトメーリングリストにサインアップすることによって、NetBeans IDE に関する最新情報を入手したり、NetBeans IDE コミュニティーのメンバーと対話したりできます。
ページの先頭へ