NetBeans Java ME CLDC/MIDP 開発のクイックスタートガイド
このドキュメントでは、NetBeans IDE を使用して、Java™ Platform Micro Edition (Java™ ME プラットフォーム) の MIDP (Mobile Information Device Profile) アプリケーションを作成する手順を概説します。このチュートリアルは、できるだけすばやくモバイルアプリケーション開発を始められるように作られています。このチュートリアルでは、プロジェクトシステムを使用した基本的な作業手順の一部を学ぶことができます。デバイスエミュレータに「Make my day」というテキストを表示する、「MyHello」という名前の Java ME MIDP プロジェクトを作成する 2 通りの方法を示します。このチュートリアルを終了すると、IDE が備えている CLDC/MIDP アプリケーション開発用のほかの機能を使用する準備が整います。
目次
要件
このチュートリアルを完了するには、次のソフトウェアとリソースが必要です。
システム設定については、インストール手順を参照してください。
MacOS のユーザーは、Mac OS での MIDP 開発のセットアップガイドを参照してください。
ビジュアルモバイルデザイナを使った MIDP アプリケーションの作成
NetBeans IDE には、MIDP プロジェクトを簡単に作成できるウィザードがあります。プロジェクトの作成時に、アプリケーションの開発にビジュアルモバイルデザイナ (VMD) を使用するか、またはソースコードエディタを使用するかを、選択できます。ビジュアルモバイルデザイナを使用すると、グラフィカルにアプリケーションのフローを計画し、アプリケーションで使う画面をデザインできます。アプリケーションのコードは、デザイナによって自動的に生成されます。
MIDP/CLDC アプリケーションの作成
- 「ファイル」>「新規プロジェクト」(Ctrl-Shift-N) を選択します。「カテゴリ」で「Mobility」を選択します。「プロジェクト」で「MIDP アプリケーション」を選択して、「次へ」をクリックします。
- 「プロジェクト名」フィールドに
MyHello と入力します。デフォルトのプロジェクトの場所を使用するか、システム上の任意のディレクトリに変更します。このチュートリアルでは、このディレクトリを $PROJECTHOME と表記します。
- 「主プロジェクトとして設定」と「Hello MIDlet を作成」の各チェックボックスを選択します (どちらもデフォルトで選択されています)。「次へ」をクリックします。
- エミュレータプラットフォームとして「Sun Java Wireless Toolkit 2.52 for CLDC」を選択し、残りの項目はデフォルト値のままにします。「次へ」をクリックします。
- 「完了」をクリックします。
$PROJECTHOME/MyHello プロジェクトフォルダが作成されます。このプロジェクトフォルダには、ソースおよび、プロジェクトの Ant スクリプトなどのプロジェクトメタデータのすべてが含まれます。アプリケーション自体はビジュアルモバイルデザイナの「フローデザイン」ウィンドウに表示されます。

注: 使用可能なパレットコンポーネントの詳細については、ビジュアルモバイルデザイナのパレットのリファレンスを参照してください。
Java ソースコードの編集
ここで、MIDlet によって表示されるテキストを編集します。
- 「画面」をクリックします。「スクリーンデザイナ」ウィンドウが開き、アプリケーションの唯一の画面であるデバイス画面が表示されます。
- 「プロパティー」ウィンドウで、「テキスト」フィールドをクリックし、新しいテキストを入力します。この例では「Make my day」と入力しました。

- 「テキスト」フィールドに入力したテキストのプレビューが「画面」ビューに表示されます。

プロジェクトのコンパイルと実行
- 「実行」メニューから「実行」>「主プロジェクトを実行」(F6) を選択します。「出力」ウィンドウで、プロジェクトのコンパイルの進行状況を確認します。
HelloMIDlet.java ファイルが構築されてから実行されます。デバイスエミュレータが開いて、MIDlet の実行結果が表示されます。デフォルトのデバイスエミュレータは DefaultColorPhone です。
- デバイスエミュレータのウィンドウで、「選択」の下のボタンをクリックします。デバイスエミュレータが MIDlet を起動し、ソースコードに入力されたテキストを表示します。

- 「Exit」の下のボタンをクリックして、MIDlet を閉じます。デバイスの右上隅のボタンをクリックして、エミュレータのウィンドウを閉じます。
ソースエディタを使った MIDP アプリケーションの作成
ソースコードエディタを使用すると、MIDlet のコードを手動で作成できます。ソースコードエディタでコードを作成すると、より柔軟にコードを編集したり、プリプロセッサコードブロックを挿入したりできます。ここでは、「新規プロジェクト」ウィザードと「新規ファイル」ウィザードを使用して MyHello アプリケーションを作成し、ソースエディタを使用してコードを完成させます。
Java ME MIDP プロジェクトの新規作成
- 「ファイル」>「新規プロジェクト」(Ctrl-Shift-N) を選択します。「カテゴリ」で「Mobility」を選択します。「プロジェクト」で「MIDP アプリケーション」を選択して、「次へ」をクリックします。
- 「プロジェクト名」フィールドに
MyHelloMIDlet と入力します (「MID」はすべて大文字)。デフォルトのプロジェクトの場所を使用するか、システム上の任意のディレクトリに変更します。このチュートリアルでは、このディレクトリを $PROJECTHOME と表記します。
- 「主プロジェクトとして設定」チェックボックスを選択し、「Hello MIDlet を作成」チェックボックスを選択解除します。「次へ」をクリックします。
- エミュレータプラットフォームとして「Sun Java Wireless Toolkit 2.52 for CLDC」を選択し、残りの項目はデフォルト値のままにします。「次へ」をクリックします。
- 「インストールした CLDC プラットフォームが提供する構成テンプレート」フォルダと「Sun Java Wireless Toolkit 2.52 for CLDC」フォルダを展開します。各構成の横のチェックボックスを選択します。表示されているテンプレートごとに、IDE によって新しいプロジェクト構成が自動的に作成されます。
- 「完了」をクリックします。
$PROJECTHOME/MyHelloMIDlet プロジェクトフォルダが作成されます。このプロジェクトフォルダには、ソースおよび、プロジェクトの Ant スクリプトなどのプロジェクトメタデータのすべてが含まれます。
- エクスプローラウィンドウで「
MyHelloMIDlet」ノードを右クリックし、「新規」>「MIDlet」を選択します。
- MIDlet 名として
HelloMIDlet と入力します (「MID」はデフォルトですべて大文字)。「完了」をクリックします。HelloMIDlet.java ファイルが作成され、ソースコードが IDE のエディタウィンドウに表示されます。
- ソースエディタ内をクリックして、次の部分を
public class HelloMIDlet extends MIDlet
次のように変更します。
public class HelloMIDlet
extends MIDlet implements javax.microedition.lcdui.CommandListener
{
startApp() メソッドの前に次のテキストを追加します。
private void initialize() {
javax.microedition.lcdui.Display.getDisplay(this).setCurrent(get_helloTextBox());
}
public void commandAction(javax.microedition.lcdui.Command command, javax.microedition.lcdui.Displayable displayable) {
if (displayable == helloTextBox) {
if (command == exitCommand) {
javax.microedition.lcdui.Display.getDisplay(this).setCurrent(null);
destroyApp(true);
notifyDestroyed();
}
}
}
private javax.microedition.lcdui.TextBox get_helloTextBox() {
if (helloTextBox == null) {
helloTextBox = new javax.microedition.lcdui.TextBox(null, "Make My Day", 120, 0x0);
helloTextBox.addCommand(get_exitCommand());
helloTextBox.setCommandListener(this);
}
return helloTextBox;
}
private javax.microedition.lcdui.Command get_exitCommand() {
if (exitCommand == null) {
exitCommand = new javax.microedition.lcdui.Command("Exit", javax.microedition.lcdui.Command.EXIT,
1);
}
return exitCommand;
}
javax.microedition.lcdui.TextBox helloTextBox;
javax.microedition.lcdui.Command exitCommand;
- 次のように
startApp() メソッドに initialize(); 行を追加します。
public void startApp() {
initialize();
}
Java ソースコードの編集
MIDlet で表示するテキストを追加してみます。
get_helloTextBox() メソッドの「Test String」コードを任意のテキストに置き換えます。たとえば「Make my day」にします。
注: NetBeans の Java ソースエディタの詳しい使用方法については、「NetBeans IDE でのソースの編集」を参照してください。
プロジェクトのコンパイルと実行
- 「実行」メニューから「実行」>「主プロジェクトを実行」(F6) を選択します。「出力」ウィンドウで、プロジェクトのコンパイルの進行状況を確認します。
HelloMIDlet.java ファイルが構築されてから実行されます。デバイスエミュレータが開いて、MIDlet の実行結果が表示されます。デフォルトのデバイスエミュレータは DefaultColorPhone です。
- デバイスエミュレータのウィンドウで、「選択」の下のボタンをクリックします。デバイスエミュレータが HelloMIDlet を起動し、ソースコードに入力されたテキストを表示します。

次の手順
MIDP と CLDC のアプリケーション開発の次の手順では、IDE で複数のデバイスエミュレータを使用し、プロジェクトを複数のデバイスに配備できるようにカスタム構成を作成する方法を学びます。