NetBeans Java ME CDC 開発のクイックスタートガイド
はじめに
Connected Device Configuration (CDC) アプリケーションは、2M バイト以上のメモリーを搭載したモバイルデバイスや埋め込みデバイスで動作するように設計されています。この構成は、MIDP ベースの携帯電話よりも機能豊富な JVM をサポートするものです。これらの携帯電話は通常はメモリーが大幅に少なく、CLDC (Connected Limited Device Configuration) を使用します。このチュートリアルでは、NetBeans IDE を使用して、Java Platform Micro Edition (Java ME プラットフォーム) の CDC アプリケーションを作成する方法を示します。使用可能な 3 つの CDC プロファイル用の簡単なフォームをデバイスエミュレータに表示する Java ME CDC プロジェクトを作成する方法を示します。このドキュメントは、できるだけ短時間でアプリケーションを作成できるように作られています。
注: NetBeans 6.8 を使用している場合は、NetBeans 6.8 ドキュメントの「Java ME CDC 開発のクイックスタートガイド」を参照してください。
目次
要件
このチュートリアルを完了するには、次のソフトウェアとリソースが必要です。
CDC エミュレータプラットフォームの追加
サポートされている CDC プロファイル
Windows オペレーティングシステム用の IDE インストーラには Java ME SDK 3.0 が組み込まれており、これを使用して CDC アプリケーションを開発できます。CDC エミュレータプラットフォームごとに、異なる開発プロファイルがサポートされます。主な開発プロファイルと、これらをサポートするエミュレータは次のとおりです。
- Personal Basis Profile (Sun Java ME SDK) はモバイルデバイスや埋め込みデバイス向けのアプリケーション開発フレームワークをサポートします (詳細情報)。
- Personal Profile (Nokia、Sony Ericsson) はスマートフォン開発のもっとも一般的なプロファイルです (詳細情報)
使用可能なプラットフォーム
サポートされている次のエミュレータプラットフォームを追加する手順は、「NetBeans CDC プラットフォームエミュレータの設定ガイド」で説明しています。
- Java ME SDK 3.0
- Sony Ericsson CDC Platform UIQ SDK 3
- Sony Ericsson M600 デバイスと P990 デバイス
- Nokia Series 80 Platform SDK for Symbian OS, for Java, Personal Profile
- NSIcom CrEme VM for Windows CE
このあとの各節では、使用可能なプロファイルを使用する CDC プロジェクトを作成し、Personal Profile と AGUI Profile のアプリケーションでは IDE の GUI ビルダーを使用してユーザーインタフェースを拡張します。
新しい CDC アプリケーションの作成 - Personal Basis Profile
ここでは、Java ME SDK 3.0 を使用して、Personal Basis Profile (PBP) 1.1 プロファイル用の CDC アプリケーションを作成します。
- メインウィンドウで「ファイル」>「新規プロジェクト」(Ctrl-Shift-N) を選択します。
- 「カテゴリ」から「Java ME」を選択します。「プロジェクト」から「CDC アプリケーション」を選択します。「次へ」をクリックします。
- 「名前と場所」ページで、プロジェクト名を「
newcdc」と入力し、「主プロジェクトとして設定」および「主クラスを作成」チェックボックスは選択したままにします。「次へ」をクリックします。
- 「プラットフォームを選択」ページでドロップダウンメニューを使用し、Java プラットフォームに「
CDC Java(TM) Platform Micro Edition SDK 3.0」を選択し、デバイスに「DefaultCdcPbpPhone1」を選択します。次の図に示すように、「プロファイル」の設定は「PBP-1.1」のままにします。
- 「完了」をクリックします。IDE で新しいアプリケーションが作成され、主クラスフォームが開きます。
- ソースビューで「
g.drawString("Hello, World!", 80, 50);」を編集して「Java」という語を追加します。この結果、「Hello, Java World!」と表示されるようになります。
- F11 キーを押してプロジェクトを構築し、F6 キーを押して主プロジェクトを実行します。プロジェクトがエミュレータで起動し、変更後の「Hello World!」メッセージが表示されます。

プロジェクトをデバッグしたり、JUnit フレームワークを使用して CDC プロジェクト用のテストを作成したりすることもできます。
新しい CDC アプリケーションの作成 - Personal Profile
ここでは、Nokia Series 80 Platform SDK for Symbian OS, for Java, Personal Profile を使用して、Personal Profile 用のアプレットを作成します。Sony Ericsson プラットフォームも Personal Profile をサポートしています。
- 「ファイル」>「新規プロジェクト」(Ctrl+Shift+N) を選択します。「カテゴリ」から「Java ME」を選択します。「プロジェクト」で「CDC アプリケーション」テンプレートを選択します。「次へ」をクリックします。
- プロジェクトの名前を S80cdcApplication として、コンピュータ内でのプロジェクトの場所を指定します。「主クラスを作成」チェックボックスは選択したままにします。「次へ」をクリックします。
- 「プラットフォームを選択」ページで「Nokia S80 プラットフォーム」を選択します。
- 「完了」をクリックします。新しいアプリケーションが作成され、次の図に示すように GUI ビルダーに主クラスのフォームが開きます。「ソース」をクリックしてアプレットのソースコードを表示します。生成されたコードはプロファイルに基づいています。この例では、主クラスは
java.awt.Frame から派生しています。

GUI ビルダーを使用したアプリケーションインタフェースの作成
GUI ビルダーは、通常の J2SE 開発のときと同じように使用できます。GUI ビルダーで Main.java フォームを右クリックし、「レイアウトを設定」>「フリーデザイン」を選択します。次に「パレット」ウィンドウから GUI ビルダーのデザイン領域まで、コンポーネントをドラッグ&ドロップします。
注: フォームでは AWT コンポーネントだけを使用するように注意してください。Nokia Series 80 デバイスはすべて Personal Profile をサポートしているので、AWT ウィジェットだけを使用できます。
IDE の GUI ビルダーの使用については、「Java GUI アプリケーションの学習 」を参照してください。
完了したら、「プロジェクト」ウィンドウでプロジェクトを右クリックし、「プロジェクトを実行」を選択します。アプリケーションが、デバイスエミュレータの「アプリケーション」メニューに表示されます。これでエミュレータでデバイスを実行できます。

プロジェクトをデバッグしたり、
JUnit フレームワークを使用してテストを作成、デバッグしたりすることもできます。
関連項目
IDE を使用したモバイルアプリケーションの開発の詳細については、次のドキュメントを参照してください。