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NetBeans IDE での Java Web Start の有効化

このチュートリアルの手順に従い、Java Web Start を使用してアプリケーションを配備できるようにアプリケーションを構成する方法を学びます。Java Web Start は、シングルクリックで Web ブラウザから Java アプリケーションを実行するために使用されるテクノロジです。つまり、Java Web Start は Java アプリケーションを配備するための、もう一つの方法です。

このチュートリアルでは、距離の値をメートル表記から米国表記に変換する単純なコンバータの Java アプリケーションを使用します。このサンプルアプリケーションのコードはダウンロードで提供されます。Java Web Start を使用してアプリケーションを起動するには、プロジェクト設定を構成する必要があります。このチュートリアルでは、アプリケーションファイルをアップロードするリモート Web サーバーの例として、開発者向けのコラボレーション機能を提供するプロジェクト Kenai を使用します。アプリケーションファイルのアップロードには、ほかのリモートの場所も使用できます。

このチュートリアルを完了するのに要する時間は約 20 分です。

目次

このページの内容は NetBeans IDE 6.7、6.8、および 6.9 が対象です

このチュートリアルを完了するには、次の表に示すソフトウェアおよびリソースが必要です。

ソフトウェアまたはリソース 必須バージョン
NetBeans IDE version 6.7、6.8、または 6.9
Java Development Kit (JDK)

version 6

プロジェクトを開く

最初に、Converter アプリケーションで IDE プロジェクトを開く必要があります。アプリケーションソースコードはすでに NetBeans IDE プロジェクトとしてパッケージ化されているため、必要なのは IDE を開くことだけです。

Converter デモのソースコードは、Java チュートリアルに元々用意されています。この小さいアプリケーションの記述方法については、Java チュートリアルの Swing コンポーネントの使用の節を参照してください。このチュートリアルでは、この Java アプリケーションを Web ブラウザで起動できるように、プロジェクト設定を構成する方法について学びます。

  1. NetBeans IDE プロジェクトとしてパッケージ化された Converter デモアプリケーションを含む ZIP ファイルをダウンロードします。
    それをシステム上の任意の場所に展開します。
  2. IDE で、メインメニューから「ファイル」>「プロジェクトを開く」を選択します。
    「プロジェクト」ウィンドウに ConverterPrj プロジェクトが開きます。プロジェクトのノードを展開すると、ソースファイルを表示できます。

ConverterPrj の内容を示す画像

Java Web Start を有効にするためのプロジェクトの構成

Java Web Start を使用すると、ユーザーは Web ブラウザ内で、このアプリケーションの JNLP ファイルへの HTML リンクをクリックするだけで Java アプリケーションを起動できます。特殊な構成ファイルである JNLP ファイルは、Java Web Start に対して、Java アプリケーションのダウンロード、キャッシュ、および実行を指示します。Java Web Start を使用してアプリケーションを実行するには、互換性のある Java Runtime Environment (JRE) のバージョンがクライアントマシンにインストールされていれば十分です。Java Development Kit (JDK) は必要ありません。

Java アプリケーションを Java Web Start で有効化するには、IDE によるプロジェクトの構築方法に関するプロパティーを構成する必要があります。プロジェクトのプロパティーで Java Web Start が有効化されると、IDE は、JNLP ファイルと、JAR ファイルと一緒に JNLP ファイルへのリンクを備えた HTML ページを、自動的に作成します。

Java Web Start を有効にするためのプロジェクトの構成

最初に、Java Web Start を有効にするようにプロジェクトを構成し、ローカルで実行をテストします。

  1. ConverterPrj」プロジェクトノードを右クリックし、「プロパティー」を選択します。
  2. 「カテゴリ」で「Web Start」を選択し、「Web Start を有効化」チェックボックスを選択します。
  3. 最初にアプリケーションをローカルで実行するため、「コードベース」ドロップダウンリストから「ローカル実行」オプションを選択します。
    「コードベースのプレビュー」フィールドにローカルアプリケーションファイルへのパスが表示されます。
  4. 「自己署名」チェックボックスが選択されていることを確認します。
    プロジェクトの構築時に自動的に生成された証明書によって、アプリケーションの JAR ファイルが署名されます。自己署名証明書により、アプリケーションは、ローカルで実行されるレギュラーアプリケーションとして、コンピュータから同じリソースにアクセスできるようになります。たとえば、自己署名証明書を使用すると、アプリケーションはローカルのファイルやネットワークにアクセスできます。
  5. (省略可能) 「プロジェクトプロパティー」ダイアログで、「アプリケーション」パネルを選択し、アプリケーションタイトルとベンダー名を変更します。
  6. 「了解」をクリックして、「プロジェクトプロパティー」ダイアログを閉じます。

ConverterPrj のプロパティーを示す画像

IDE からの Java Web Start アプリケーションのコンパイルと実行

アプリケーションをコンパイルおよび実行して Java Web Start をローカルでテストする

  1. ConverterPrj」プロジェクトノードを右クリックして、「主プロジェクトとして設定」を選択します。
  2. 「実行」>「主プロジェクトを実行」を選択するか、F6 キーを押します。
    IDE がソースをコンパイルすると、Java が起動中であることを示すスプラッシュ画面と、署名済みのアプリケーションを実行するかどうかをたずねる警告ウィンドウが表示されるはずです。
  3. 内容を信頼することを示すチェックボックスを選択し、警告ウィンドウで「実行」をクリックします。
    Converter アプリケーションが起動します。

Converter アプリケーションを示す画像

Java Web Start ファイルについて

ここでは、構築プロセス中に IDE によって作成された Java Web Start のファイルを詳しく見ていきます。

ファイルを表示するには、IDE の「ファイル」ウィンドウを開いて dist フォルダを展開します。Java Web Start 用に、次の 2 つの追加ファイルが作成されます。

  • launch.jnlp - これは、アプリケーションの実行方法をブラウザに指示する特殊な要素と属性を含んだ XML ファイルです。JNLP は、Java Network Launching Protocol の略です。JNLP ファイルの属性には、JNLP の仕様バージョン、アプリケーションタイトル、ベンダー名、アプリケーションの JAR ファイルへのリンクなどが含まれます。
  • launch.html - これは、JNLP ファイルへのリンクを含む、自動的に生成された HTML ページです。ユーザーはこのリンクをクリックして Java Web Start からアプリケーションを起動します。生成されたこの HTML ファイルには、すでに公開されている Java Deployment Toolkit (deployJava.js) の参照情報がコメントアウトされており、ブラウザの互換性に関する問題を回避するための JavaScript 関数を提供しています。Java Deployment Toolkit の詳細情報については、ここを参照してください。

    IDE の外部で、システム上の launch.html ファイルに移動し、ブラウザで開いてリンクをクリックし、Converter デモアプリケーションを起動してみてください。

Converter アプリケーション用に作成されたファイルを示す画像

リモートの場所からのアプリケーションの実行

Java Web Start を使ってローカルソースからアプリケーションを問題なく起動できることが確認できたら、リモートの場所にアップロードして、そこから起動します。

このチュートリアルでは、開発者向けのコラボレーション環境を提供するプロジェクト Kenai にアプリケーションをアップロードする方法を示し、ユーザーがオープンソースプロジェクトやコードをホストおよび共有できるようにします。ここで示す手順に従って Kenai にアップロードする場合は、Kenai のユーザーアカウントとプロジェクトが必要です。ただし、アプリケーションのアップロードはほかの Web サーバーに対して行うこともできます。

注: Web 上で Java Web Start を使用してアプリケーションを配備する場合、使用する Web サーバーが JNLP ファイルを扱えるようにしてください。Web サーバーは、JNLP ファイルをアプリケーションとして認識するように構成します。つまり、JNLP の MIME タイプを Web サーバーの構成に追加します。これを行わないと、JNLP 拡張子の付いたファイルは通常のテキストファイルとして扱われます。Web サーバーの構成に関する詳細については、Java Web Start のガイドを参照してください。

JNLP ファイルの変更

Web からアプリケーションを起動するには、JNLP ファイル内に、Web 上のアプリケーションソースファイルへのリンクを指定する必要があります。

  1. ConverterPrj」プロジェクトノードを右クリックし、「プロパティー」を選択して「カテゴリ」の下にある「Web Start」を選択します。
  2. コードベースとして「ユーザー定義」を選択します。
  3. 「コードベースのプレビュー」フィールドに、ソースファイルのアップロード先とする URL を入力します。
    たとえば、「http://kenai.com/projects/netbeans-java-docs/downloads/download/converter/」と入力します。

    この例では、アプリケーションファイルを Kenai の netbeans-java-docs プロジェクトにアップロードします。
  4. 「プロジェクトプロパティー」ウィンドウで「了解」をクリックします。
  5. ConverterPrj」ノードを右クリックし、「生成物を削除して構築」を選択します。
    この IDE コマンドにより、以前にコンパイルされたすべてのファイルと構築の出力が削除され、アプリケーションが再コンパイルされ、現在の設定で出力ファイルが構築されます。

ソースファイルのアップロード

ここで、ソースファイルをプロジェクト Kenai にアップロードし、そこからアプリケーションを実行します。この節で使用しているすべてのユーザー証明書とプロジェクト名は、ご自分の個人データに置き換えてください。

  1. Kenai.com にログインし、プロジェクトのダウンロード領域に移動します。
    この例では、プロジェクトタイトルは「NetBeans IDE Documentation Area」で、プロジェクトのダウンロードへのリンクは http://kenai.com/projects/netbeans-java-docs/downloads/ です。
  2. プロジェクトの dist フォルダからプロジェクトの「ダウンロード」領域に、ConverterPrj.jarlaunch.html、および launch.jnlp をアップロードします。
    次の図は、NetBeans IDE ドキュメント領域プロジェクトのダウンロード領域を示しています。Kenai の NetBeans IDE ドキュメントプロジェクトのダウンロード領域を示す画像
  3. 次に、アプリケーションを実行します。ブラウザウィンドウで、launch.html ファイルへの URL を入力します。 Java Web Start を使用して Converter アプリケーションが起動します。

まとめ

この短いチュートリアルでは、NetBeans IDE を使用して、Java アプリケーションを Web 経由で簡単に配備できるようにする方法を示しました。これは、Java アプリケーションの配備方法のほんの一例です。

アプリケーションのホスト先のリモートサーバーの例として、今回は kenai.com を使用しました。


関連項目

Java Web Start の使用方法の詳細については、次のリソースを参照してください。

  • Java Web Start ガイド - Java Web Start テクノロジを使用するためのガイド
  • Java チュートリアルの「Lesson: Java Web Start」 - アプリケーションを Java Web Start 対応にするための実践的な課題

プロジェクト Kenai と、これを NetBeans IDE に統合する方法の詳細については、次を参照してください。