NetBeans IDE でのチームサーバーの操作
チームサーバーは、開発者がプロジェクトでコラボレーションするためのインフラストラクチャーを提供することで、生産性を高めることができるように設計された各種サービスを提供します。チームサーバーを操作するには、NetBeans アップデートセンターから Team Server プラグインをインストールします。プラグインによって、java.net チームサーバーのインスタンスが自動的に登録されます。IDE にチームサーバーを登録したら、ホストするプロジェクトで、チームサーバーによって提供されるサービスを利用できます。
チームサーバーとは
チームサーバーは、Kenai インフラストラクチャーを使用して、プロジェクトのホストとコラボレーションツールおよびサービスを提供する任意のオンラインサイトにすることができます。チームサーバーでホストされる各プロジェクトは、プロジェクトに関する説明と詳細を提供するプロジェクトページに表示されます。プロジェクトページでは、プロジェクト所有者がプロジェクトに関連付けられたサービスを有効または無効にすることもできます。
チームサーバーでホストされるプロジェクトに対して、IDE は次のサービスの統合サポートを提供します。
バージョン管理システム
ソースコード管理ツールは、開発者のグループが同じコードベースで作業する場合に重要です。IDE では、バージョン管理システムの統合サポートを提供し、開発者がリポジトリでソースコードのリビジョンを管理できます。NetBeans IDE では、チームサーバーでホストされる Mercurial および Subversion リポジトリの操作をサポートしています。IDE ではホストされるプロジェクトのローカルリポジトリを自動的に作成できます。
課題追跡
課題追跡システムを使用すると、開発者およびユーザーは、プロジェクトに関連する課題の報告と追跡ができます。また、プロジェクトに参加しているメンバーに、有益なフィードバック機構が提供されます。課題追跡システムの統合により、開発者は、IDE 内でプロジェクトの課題の検索、表示、および解決を行うことができます。NetBeans IDE は Bugzilla および JIRA 課題追跡の統合サポートを提供します。
インスタントメッセージと通知
チームサーバー上のプロジェクトでチャットルームが有効にされている場合、プロジェクトメンバーは、プロジェクトのチャットルームに参加して、互いにプライベートチャットをすることができます。チャットを使用すると、メンバーは IDE 内でメッセージやリンクを交換できます。IDE では、たとえば、プロジェクトの変更があった場合やリポジトリの変更があった場合に通知するメッセージを受信して表示できます。
注. インスタントメッセージと通知の XMPP サービスは、java.net ではまだ使用できません。
チームサーバーを使用する理由
プロジェクトでコラボレーションしている開発者には、開発者が相互に接続してチームで共同作業を行うのに役立つ、ツールのセットとインフラストラクチャーが必要です。チームメンバーは、ソースの共有だけでなく、情報の共有とメンバー同士でのやり取りができることも必要です。情報を共有する方法は、共有する必要のある情報の種類によって異なります。チームメンバーの全員が同じツールを使用するとは限りませんが、インフラストラクチャーとツールが統合されると、メンバーどうしのやり取りを簡素化できます。一部のメンバーは開発者ですが、そのほかにユーザーインタフェースの設計、品質のテスト、ドキュメントの作成、構築サイクルの管理などを担当するメンバーもいて、それぞれの要件と環境設定が異なる場合があります。チームサーバーは、プロジェクトの拡大に合わせて拡張可能な、スケーラブルで柔軟な開発プラットフォームを提供します。
プロジェクトの開発方法は、時間の経過とともに変化することがあります。あるケースでは、特にプロジェクトを一から始める場合、コーディングを開始する前にプロジェクトインフラストラクチャーを設定することがあります。別のケースでは、プロジェクトがすでに開始されていて、コードがいくつか記述されているが、プロジェクトが拡大したため、プロジェクトに追加の作業要員が必要になる場合もあります。チームの大きさが変わると、プロジェクトの詳細を収集したりやり取りしたりする必要があります。課題追跡や wiki ページなどのツールは、この種の情報を収集するのに便利です。
チームサーバーの登録
IDE でチームサーバーサービスを利用するには、Team Server プラグインをインストールして、チームサーバーを IDE に登録する必要があります。デフォルトで、Team Server プラグインをインストールすると、java.net チームサーバーインスタンスが登録されます。チームサーバーの新しいインスタンスを登録するには、次の手順を実行します。
- 「ウィンドウ」>「プラグイン」を選択し、プラグインマネージャーを開きます。
- プラグインマネージャーの「使用可能なプラグイン」タブを選択し、Team Server プラグインを選択します。
- プラグインマネージャーの「インストール」をクリックして、プラグインのインストール処理を進めます。
Team Server プラグインがインストールされたら、新しいチームサーバーインスタンスを追加できます。
- メインメニューの「ウィンドウ」>「サービス」を選択し、「サービス」ウィンドウを開きます。
「サービス」ウィンドウで、「チームサーバー」ノードの下に java.net が表示されていることを確認できます。
プラグインによって、作成する、開く、または参加するチームプロジェクトの概要を表示するチームダッシュボードも有効になります。
- 「チームサーバー」ノードを右クリックし、「チームサーバーを追加」を選択します。
- チームサーバーの名前と URL を入力します。「Add」をクリックします。
注: IDE は、追加しようとしているチームサーバーが、Kenai インフラストラクチャー上に構築された有効なチームサーバーインスタンスであることを確認します。
メインメニューから「チーム」>「チームサーバー」>「ログイン」を選択して、登録済みの任意のチームサーバーインスタンスにログインできます。または、「サービス」ウィンドウの「チームサーバー」ノードの下のサーバーの名前を右クリックして、「ログイン」を選択するか、チームダッシュボードの「ログイン」をクリックします。
チームサーバーを登録してログインしたら、プロジェクトの概要についてチームダッシュボードを開き、チームサーバーでホストされているほかのプロジェクトを検索できます。チームサーバーにプロジェクトを作成するには、チームサーバーのアカウントが必要です。
注:
- 現在、公開されているチームサーバーは java.net だけです。java.net チームサーバーは、Team Server プラグインをインストールするとデフォルトで登録されます。ほかのチームサーバーオプションの詳細と計画については、java.net サイトを参照してください。
- java.net チームサーバーにログインするには、java.net でのアカウントが必要です。ただし、ログインせずに、java.net でホストされているプロジェクトの多くを取得し、開くことができます。
チームサーバープロジェクトのソースの取得
java.net チームサーバーでホストされている多くのプロジェクトでは、プロジェクトを開き、ソースを取得するために、プロジェクトメンバーであったり、ログインしたりする必要はありません。
- メインメニューから「チーム」>「チームサーバー」>「ソースを取得」を選択して、「チームサーバーからソースを取得」ウィザードを開きます。
または、チームダッシュボードでチームサーバープロジェクトを開き、チームダッシュボードのプロジェクトの「ソース」ノードの下の「取得」をクリックします。
- 「チームサーバーからソースを取得」ウィザードで、「参照」をクリックして、プロジェクトリポジトリを指定します。

- 「チームプロジェクトを参照」ダイアログで、検索用語を入力し、「検索」をクリックします。
IDE によって、チームサーバーインスタンスで、検索用語を含むプロジェクトが検索され、その結果がダイアログボックスに表示されます。
- 一覧からプロジェクトを選択します。「了解」をクリックします。
- リポジトリ内の特定のフォルダを選択するには、「取得するフォルダ」ドロップダウンリストの横の「参照」をクリックし、「リポジトリフォルダを参照」ダイアログでフォルダを選択します。

- ローカルシステム上のソースのローカルリポジトリの場所を指定します。「チームサーバーから取得」をクリックします。
「チームサーバーから取得」をクリックすると、IDE によってローカルリポジトリが作成され、プロジェクトのソースが取得されます。
チェックアウトが完了すると、チェックアウトした NetBeans プロジェクトを開くように求められます。ダイアログの「プロジェクトを開く」をクリックして、IDE で開くプロジェクトを選択できます。チェックアウトされているプロジェクトを開かない場合は、「取消し」を選択します。
関連項目
共同作業環境での NetBeans IDE の使用方法の詳細については、次のチュートリアルを参照してください。